テグタン・ユッケジャン・ユッケ

2009年6月7日(日)|蘊蓄〈うんちく〉 by 店長

テグタン

第1:テグ=【韓国語で鱈】タン=【湯】そのまま、鱈のスープということになります。
第2:テグ=【大邱】タン=【湯】大邱(テグ)とはソウルとプサンをつなぐ韓国第3の都市の名前で、そこで作られた辛いスープが全国で有名になり定着したそうです。


まずテグタンですが、鱈のテグタンと大邱のテグタン。後者の方が名前が通っていて、一般的にはこちらが使われているようです。

ユッケジャン

ユッ=【韓国語で肉】ケ=【犬】ジャン=【醤】犬の肉の辛いスープということになります。
昔、韓国では犬の肉も食べていたそうです。
今現在ではほとんど食されていないようで、牛肉などを代用して作られていますが、呼び名は昔の名残で使われているようです。


 辛いスープでお肉や野菜がたくさん入り、出来上がりの状態が似ているので勘違いされがちです。
お店によりどちらかの名前で、メニューに載っていると思いますのでお店の方に確認されてみると良いと思います。

ちなみに大臣苑は鱈のテグタンと牛肉のユッケジャンです。

ユッケ

ユッケジャンとテグタンのお話で、ユッケジャンのお肉は犬の肉【ケ】という説明をいたしました。
ユッケと言えば、生のお肉が味付けされて出てきます。
ユッケジャンの【ユッケ】と生肉の【ユッケ】日本語で書くと同じ【ユッケ】ですが、当然同じお肉ではありません。
では生肉のユッケはというとハングルの発音に原因があります。詳しくは下記のハングルの歴史をご覧下さい。


ユッケジャンのお話でユッ=【肉】と書きました。
ケは実は【ケ】ではなく【フェ】お刺身類の総称です。

まずこの【ユッ】というハングル文字を分解すると【yu】という発音と【k】という発音にわかれます。
この【k】の発音がフェの発音にかかってk+hwe=khweという発音になり日本語では【ケ】と発音しています。
つまりユッ=【肉】フェ=【刺身】お肉の刺身ということになります。

ユッケジャンとは、ユッケ(肉刺し)のスープではないという事です。





ハングル()の歴史

 ハングル()とは韓国語で「偉大な文字」という意味で、文字としてのその歴史は15世紀に始まります。
 1443年、李朝の世宗がそれまでの漢字に代わる朝鮮語の表記法として考案し、これを諺文(オンモン)と称しました。それまでは「吏読」と呼ばれる漢字の音訓表記しかなかったのですが、これにより朝鮮語を表記するための特別な文字が生まれたことになります。
 19世紀末にはハングルは朝鮮民族の固有字として正式に認定され、公式文書にも用いられるようになりました。
 しかし、日本が朝鮮半島を併合しているあいだは、朝鮮半島の人々は日本語を「国語」として用いるよう強制、教育され、ハングルを用いることさえも禁止されていました。
 朝鮮戦争後、朝鮮半島は南北2国に分断され、1つのものであったはずの朝鮮語もこの何十年間かの間に南北で微妙な違いが生じ始めています。

 現在、韓国語および朝鮮語の母語者は南北あわせて6000万人ほどで、ハングルはそれらの人々の日常生活に密着した文字として用いられています。

ハングルの読み方

 というわけで、韓国語はハングルを用いて書き表すわけですが、このハングルの読み方、難しいといえば難しいし、簡単といえば簡単です。特に日本人にとっては終子音(パッチム)の読み方がやっかいです。

 ハングルは子音字と母音字に分けることができます。つまりアルファベット表記に似た、文字自体は意味を持たない表音文字です。

ハングル母字

 上の母字を基にして1文字で1音節を作ります。(厳密にいえば、などは、純粋な意味での母音ではないのですが、韓国語ではこれを母音としているので便宜上そう区分しておくことにします。)上の発音記号は韓国語の発音に近いものを表わしているだけで、実際の音とは異なる場合があります。

 韓国語の音節は基本的に[子音+母音+子音]で成り立ちます。
 例えば「ハングル」の「ハン」は「」と書き、 [h]+[a]+[n] で [han] という1音節を作ります。

 子音字のうち、「」は文字の先頭にくると、音価がゼロになり、後の母音字がそのまま母音として発音されます。 
 「」は、語頭の始子音は清音ですが、語中の始子音は濁音化されます。発音記号の中に [k,g] などと書いてあるのはそのためです。もっとも、これは日本人からみた現象であり、韓国語母語者にとっては語中も語頭も同じ子音です。

    例:(日本)

 また、「」は二つ重ねることで日本語の「っ」(促音)に変化します。促音化された子音は語中に置かれても濁音化しません。

    例:(~ですか。)

 1音節の最後の子音を特に「パッチム()」または「終声子音」と呼び、後の文字の始子音と対応して音が変化します。

    例:(~です。~でございます。)

ハングルの子音にはそれぞれ呼び方があります。

ハングル子音母字の名称

ハングルの発音について

 ハングルを発音することは日本人にとってはかなり厄介です。
 ちょっと工夫することでかなり上手く発音できるようになれるようです。

  • 」と「」、「」と「」、「」と「」を区別して発音する。
  • 」と「」と「」がパッチムになったときは発音を区別して発音する。
    (日本人はこれをすべて「ン」と認識するので混同しやすいと思います。特に「」は「ム」と発音しないように気をつけましょう。)
  • については、息を強く吐き出すように発音すればよいと言われています。

大体発音できるようになったら、あとはパッチムの変化のしかた、2重パッチムの発音を覚えましょう。




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